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ビル・ワイマンのリズム・キングスの新作と、彼が選ぶベスト・アルバム
ザ・ローリング・ストーンズの元メンバーのビル・ワイマンのグループ、リズム・キングスの過去のアウトテイクを収録したニュー・アルバム『Studio Time』が発売となった。このアルバムにはウィリー・ディクソン、キャンド・ヒートらの楽曲のカヴァーを収録、大勢のゲスト・アーティストが参加している。また、ビル・ワイマンは、史上ベスト・アルバムや最近聞いているアーティストなどをインタビューで明かしている。
『Studio Time』はリズム・キングスの8回のレコーディングの中で生まれたアウトテイクを15曲収録しており、そのうち2曲はバンド名がリズム・キングスと決定する以前の1987年まで遡ったものだ。未発表の楽曲は新たにビル・ワイマンとテリー・テイラーがミックスし、さらにルイ・ジョーダン、ドン・コヴェイ、スリム・ハーポ、ジミー・ロジャース、そしてダン・ヒックスやミッドナイト・オイルなど今は亡きアーティストの楽曲も収録されている。
アルバムは熟練のイギリスのリズム&ブルースのアーティスト、ジョージィ・フェイムの「Skiing Blues」も収録、そしてジョージィ・フェイムがビル・ワイマンと共作した「Jazz Walk」も収録されている。参加ミュージシャンは、プロコル・ハルムのゲイリー・ブルッカー、アンディ・フェアウェザー・ロウ、クリス・ステイントン、アルバート・リーといった名手が集まっている。
一方で、最近ビル・ワイマンはモジョ誌でお気に入りの音楽について語っている。史上ベスト・アルバムには、長い間ずっと大好きだった3枚のアルバムをあげている。その中の1枚、レイ・チャールズ・アンド・ベティ・カーターによる1961年の『Ray Charles & Betty Carter』については「2人のヴォーカルの親密さは本当にマジックだよ」とコメント。さらに「選ぶのが難しいけど2枚目は素敵なジャズのタッチがあるブルースのアーティスト、モーズ・アリソンの 『The Best Of Mose Allison』。そして最後の1枚はダイアー・ストレイツの『Communiqué』。このアルバムには大好きな曲“Once Upon A Time In The West(邦題:かつて西部で)”が収録されているからね」と話している。
また、ビル・ワイマンが最近聴いているアーティストとして、ノルウェーのシンガーであるシグリッドを、そして土曜の夜に聴く大好きなアルバムとしては、友人であるクリス・レアの『Road To Hell』をあげ、日曜の朝にはドクター・ジョン&リッキー・リー・ジョーンズの「Makin’ Whoopee」を聞くとコメントしている。
Written by Paul Sexton