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ハリウッド史上最高の映画挿入歌50選(全曲視聴付き)
1927年にアル・ジョルソンが映画『ジャズ・シンガー』で歌い始めた瞬間から、映画中で使用される曲は人々の関心を集めてきた。映画の為に書かれた名挿入歌もあれば「Mona Lisa」「Moon River」「Happy」等、そのドラマと実に見事にシンクロしていたり、例えば『タイタニック』のラヴ・シーンで流れる、セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」のように、または『ライオン・キング』の「Hakuna Matata」のように作品を活気づけていたり、いつまでも映画と関連つけられる音楽もある。またレイ・パーカー・Jr.の『ゴーストバスターズ』のテーマ曲のように、とにかく人を惹きつける歌もある。
と言うわけで、ここに史上最高の映画挿入歌50曲をお届けしよう。しかし…本当は、500曲は軽く挙がっただろう。なので、コメント欄で皆さんのお気に入りを、ぜひ聞かせて下さい。
「Blue Moon」-『男の世界』(1934)
「Blue Moon」は、元々はMGMがサウンドトラック用に集め、当時を代表する映画音楽の名曲を生んだストックの中の1曲であり、最終ヴァージョンはリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートが、クラーク・ゲーブル主演映画『男の世界』用にあつらえたものだ。
美しい歌詞「ブルー・ムーン/ひとりぽつんと佇むこの僕/夢を抱くこともなく/愛する人もいない」は、エルヴィス・プレスリー、メル・トーメ、ディーン・マーティン、エラ・フィッツジェラルド等、多くのポピュラー音楽界の偉大なシンガー達により、何年にも渡って歌い継がれてきた。またこの名ラヴ・ソングは、シュープリームスが手掛けたカヴァー・トリビュート・アルバム『Blue Moon: Rodgers And Hart』でもフィーチャーされている。
「Cheek To Cheek(邦題:頬よせて)」-『トップ・ハット』(1935)
ロシア系ユダヤ移民のアーヴィング・バーリンは求めに応じ、フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース主演映画『トップ・ハット』用ナンバー「Cheek To Cheek(邦題:頬よせて)」を僅か1日で書き上げた。この曲はタキシード姿のフレッド・アステアが、白いガウン姿で優雅に踊るジンジャー・ロジャースに愛を告白する、という印象的な場面を明るく照らしている。
「そしてほとんど口もきけないほど、僕のハートはドキドキしているんだよ…」という極めて美しい歌詞と見事な踊りの芸当により、映画史上最もロマンティックな瞬間のひとつが誕生した。更にこの曲はエラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロング(1956年アルバム『Ella And Louis』収録)等ジャズ界の偉人達により、何年にも亘り数え切れないほどカヴァーされている。
「Ol’ Man River」-『ショウ・ボート』(1936)
曲が素晴らしい映画挿入歌として成功するには、それに見合ったシンガーを見つけなければならない時もある。1927年ブロードウェイ・ドラマ『ショウ・ボート』では、ジェローム・カーンとオスカー・ハマースタイン2世が手掛け、俳優達が歌う曲がフィーチャーされた。またこの1年後、ポール・ホワイトマンがこの曲を取り上げ(ヴォーカルにはビング・クロスビー)マイナー・ヒットした。しかし1936年の映画で、ポール・ロブスンがその感動的なバリトン・ヴォイスでよりエッジ―な歌を披露した瞬間、この曲は新たなレヴェルへと引き上げられたのだ。
「Somewhere Over The Rainbow(邦題:虹の彼方に)」-『オズの魔法使』(1939)
パフォーマー達の演技やインプロヴィゼーションの手段として最適な曲もあれば、作曲家よりもシンガーの方が強く記憶に残るナンバーもある。「Somewhere Over The Rainbow(邦題:虹の彼方に)」といったら、みんな作者ハロルド・アーレンとイップ・ハーバーグの見事な作品自体よりも、1939年の映画『オズの魔法使』に登場するジュディ・ガーランドの心に響くヴァージョンを思い出すだろう。
しかしこの曲は、オープニングのカンザスのエピソードが長過ぎると考えたMGMにより、映画からカットされるところだった。幸いなことに、結局そのまま残され、同曲はアカデミー賞最優秀歌曲賞を受賞し、史上最高の映画挿入歌として名を残した。それ以来、エリック・クラプトン、ジョン・マーティン、アリアナ・グランデ等、さまざまなアーティストによるカヴァー・ヴァージョンが数多く誕生している。
「When You Wish Upon A Star(邦題:星に願いを)」-『ピノキオ』(1940)
ウクレレ・アイクとして知られる中年のシンガー、クリフ・エドワーズは、『ダンボ』でカラスの声を務めているが、彼の声はディズニー名作『ピノキオ』の素晴らしく感傷的な「When You Wish Upon A Star(邦題:星に願いを)」の歌でよく知られている。曲を書いたのは映画音楽のふたりの巨匠、リー・ハーライン(代表曲「Whistle While You Work」)とネッド・ワシントン(代表曲「High Noon」)。
クリフ・エドワーズが歌ったこの曲は、ジャズ・スタンダードとなり、デイヴ・ブルーベックやルイ・アームストロング等がカヴァーしている。グレゴリー・ポーターによる最近のヴァージョンは、ヴァ―ヴからリリースされたアルバム『Jazz Loves Disney』にフィーチャーされている。
「Boogie Woogie Bugle Boy」-『凸凹二等兵の巻』(1941)
アボットとコステロのコメディ作品の為に書かれた曲が、戦時中に名作になろうと誰が思っただろう? ザ・ボズウェル・シスターズのクローズ・ハーモニーをベースにした、パティー、マクシーン、ラヴァーン・アンドリューズによる当初のスタイルは、一般の人々に愛された。B隊のブギウギ・ラッパ吹き少年について書かれたアンドリューズ・シスターズの曲は、第二次世界大戦を生き延び、1973年にはベッド・ミドラーによって再びヒットした。
「As Time Goes By(邦題:時の過ぎゆくままに)」-『カサブランカ』(1942)
「As Time Goes By(邦題:時の過ぎゆくままに)」はハーマン・フップフェルドによって、短命に終わった30年代ブロードウェイ・ミュージカル『Everybody’s Welcome』の為に書かれたものだが、ハリウッド最高の映画主題曲として非常に大きな存在へと成長し、ピアニストのドーリー・ウィルソンがハンフリー・ボガード&イングリッド・バーグマン主演映画『カサブランカ』中で歌ったことで、ポピュラー・ミュージックの精神に深く浸透した。その後もフランク・シナトラ、ジュリー・ロンドン、それからボブ・ディランまでもが取り上げ、このよくある物語と、愛と栄光の為の戦いは、それぞれのヴァージョンを通して何十年もの間、人々の心に響き続けている。
「White Christmas」-『スウィング・ホテル』(1942)
ビング・クロスビーの「White Christmas」は、映画『スウィング・ホテル』のサウンドトラックに収録され、その歌詞は第二次世界大戦中、任務の為に国を離れていた何千もの米軍兵士の心に響いた。「White Christmas」でソングライターのアーヴィング・バーリンは1943年にアカデミー賞を獲得し、同曲は史上最高の映画挿入歌のひとつとなったばかりか、5000万枚というシングル史上最高の売り上げを記録した。
その中でも決定版といったら、僅か18分でレコーディングされたビング・クロスビーのヴァージョンだが、その後何十年もの間、ボブ・マーリー、ウィリー・ネルソン、U2等、数え切れないほどのスターが、このクリスマス・ナンバーに挑んでいる。
「Have Yourself A Merry Little Christmas(邦題:あなたに楽しいクリスマスを)」-『若草の頃』(1944)
この曲は当初ダークなクリスマス・ソングだったが、歌詞の所々が重くて気詰まりだと、ジュディ・ガーランドに訴えられたヒュー・マーティンが手を加え、「ささやかなクリスマスを祝いましょう/最後になるかもしれないから/来年になったら昔のことばかり考えながら生きているかもしれないから」は、「ささやかなクリスマスを祝いましょう/みんなこころ軽やかに/来年になったら悩みもすべて消えてなくなるでしょう」となった。
この歌詞が功を奏し、クリスマス映画の傑作『若草の頃』で使われたこの曲は、スタンダード・ナンバーとなった。カーペンターズ、メル・トーメ、そしてごく最近ではトニー・ハドリー等、数多くのカヴァー・ヴァージョンがある。
「Baby, It’s Cold Outside(邦題:ベイビー、外は寒いよ)」-『水着の女王』(1949)
これまた偶然映画に起用されることになった曲だが、史上最高の映画挿入歌として取り上げるのにまさに相応しいナンバーだ。「Baby, It’s Cold Outside」はフランク・レッサ―のオリジナル・ソング「Slow Boat To China」に取って代わり、スマッシュ・ヒットになり、アカデミー賞最優秀歌曲賞を獲得した。映画『水着の女王』では、この曲(ブロードウェイのソングライター、フランク・レッサ―が妻とパーティーでよく歌っていた愉快なコール・アンド・レスポンス・ナンバー)を、エスター・ウィリアムズとリカルド・モンタルバンが歌っている。
またエラ・フィッツジェラルドとルイ・ジョーダン、レイ・チャールズとベット・カーター、それからドリー・パートンとロッド・スチュワートによる楽しいノリのもの(こちらはロッド・スチュワートの『The Great American Songbook』トリビュート・アルバム収録)等、4組のデュオのそれぞれのヴァージョンがトップ20ヒットを記録した。
「Mona Lisa」-『別動隊』(1950)
「Mona Lisa」という曲を思う時、最初に頭に浮かぶシンガー名は、恐らく40年代ジャズ・バンド・リーダーのチャーリー・スピヴァクではないだろう。しかしあまり知られていない1950年映画『別動隊』でレイ・エヴァンズの歌(元々のタイトルは「Prima Donna」だった)を初めて演奏したのは、このウクライナ人トランペッターだった。レイ・エヴァンズと作曲家のジェイ・リヴィングストンは、この曲がナット・キング・コールのシングルに相応しいのではないかと考え、やってみるよう説得する為に彼の自宅へ出向いた。
そこには小さな女の子が、ワイワイ楽しそうに遊んでいた為に、ナット・キング・コールはなかなか曲に集中できず、全ては失敗に終わるところだった。その子は「娘のナタリーなんだ」と彼は弁明。幸運にも、ナット・キング・コールは仕事に取り掛かり、同ヴァージョンは8週間の渡りナンバー・ワンに輝き続けた。
「Singin’ In The Rain(邦題:雨に唄えば)」-『雨に唄えば』(1952)
「Singin’ In The Rain(邦題:雨に唄えば)」という曲を思う時、曲が鳴り響く中をオリヴァ―・ハーディが故障したシャワー・ヘッドでびしょ濡れになっているところを、恐らく思い浮かべたりはしないだろう。それは1944年映画『The Big Noise』の一場面だ。実はこの曲、その15年も前からあったナンバーだが(1929年の映画に初登場)、ソングライターのアーサー・フリードは自分が書いた古い歌詞で稼げることに気づき、MGMのプロデューサーとして、自らが生み出した曲タイトルを基にしたミュージカルの制作を依頼した。その後のことは皆さんもご存じの通り、ジーン・ケリーの見事な歌と踊りのヴァージョンにより、「Singin’ In The Rain」は一気にハリウッドを代表する映画挿入歌になった。
「That’s Amore」-『底抜けやぶれかぶれ』(1953)
「That’s Amore」はハリー・ウォーレンとジャック・ブルックスが書き、当初はジェリー・ルイスのコメディ映画『底抜けやぶれかぶれ』に登場する、イタリア人に対するステレオタイプを茶化すディーン・マーティンの為の愉快なインタールードだった。ところがディーン・マーティンはこの曲をいたく気に入り、やがて彼のコンサートの代表曲、そして典型的な50年代バラードになっていった。
「Love Is A Many-Splendored Thing(邦題:慕情)」-『慕情』(1955)
ウィリアム・ホールデン主演映画の為に、サミー・フェインが書いたこの曲は、元々ザ・フォー・エイセスが歌っていたが、その後ハリウッドで繰り返し取り上げられるようになり、『グリース』、『プライベート・パーツ、『ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々』といった映画ヴァージョンが誕生した。フランク・シナトラのヴァージョンはよく知られており、リンゴ・スターのアルバム『Sentimental Journey』に収録したものは、クインシー・ジョーンズがアレンジしている。
「Que Será, Será」-『知りすぎていた男』(1956)
「Que Será, Será」は、ドリス・デイがアルフレッド・ヒッチコック監督サスペンス映画『知りすぎていた男』で歌った曲。映画挿入歌屈指の名作としての人気と地位にも拘らず、ドリス・デイは「子供の歌だわ」と言い、この曲を嫌った。しかし彼女のマネージャー(夫のマーティ・メルチャー)は異議を唱え、ドリス・デイは折れた。この曲がキャリア中で最もヒットする曲になるとは、彼女は全く思いもしなかった。
通常レイ・エヴァンズが殆どの歌詞を書き、ジェイ・リヴィングストンがメロディを書いていたが、ふたりの最も息の長いヒット作と言ってよい「Que Será, Será」に対し、レイ・エヴァンズはパートナーを称賛した。「ジェイはある映画の中で、これを自分達のモットーにしている家族を見たんだ。それで‘おお、これは素敵な曲タイトルになるな’と言ったのさ」とレイ・エヴァンズは振り返る。この曲はオスカー賞を受賞し、その後ドリス・デイのテレビ番組のテーマソングとして使われた。
「High Hopes(邦題:望みを高く)」-『波も涙も暖かい』(1959)
フランク・シナトラのこの映画曲は、少年少女合唱団と共に歌われ、フランク・キャプラ作品に起用された。ロビー・ウィリアムスが2014年の「Swings Both Ways」ツアーで国内を廻った時、彼はこの曲を、それぞれの地元のステージコーチ演技専門学校の合唱団とカヴァーした。「High Hopes(邦題:望みを高く)」は、史上最高の映画挿入歌の中でも不朽の名作であり、グラミー賞にノミネートされ、アカデミー賞最優秀歌曲賞を受賞した。
「Can’t Help Falling In Love(邦題:好きにならずにいられない)」-『ブルー・ハワイ』(1961)
エルヴィス・プレスリーのミリオンセラー・ヒット曲は、ハワイが舞台の主演映画の為に書かれたナンバー。曲の共作者ジョージ・ワイスの話によると、彼はこの曲のデモをプロデューサーのハル・ウォリスに聴かせたところ、「‘Hound Dog’のようなものが欲しいんだ」と却下されたのだとか。「Lullaby Of Birdland」や「What A Wonderful World」も書いているジョージ・ワイス曰く、「当初唯一気に入ってくれたのは、‘Jailhouse Rock(邦題:監獄ロック)’という映画音楽の名作を生んだ、プレスリー本人だった。
彼の側近がプレスリーの邸宅で、映画用デモテープの山をサンプリングしていた時に、偶然耳にしたんだ。そんな‘くだらんバラード’など無視するんだとエルヴィスは言われたが、彼は‘いいや、自分の映画でこれを使いたい’と言った。そうして彼はその曲を選び、他の人はみんなそれを却下した」。ニール・ダイアモンド、ベック、それからUB40のレゲエ・スタイル等、数多くのカヴァー・ヴァージョンが誕生している。
「Moon River」-『ティファニーで朝食を』(1961)
ヘンリー・マンシーニとジョニー・マーサーは申し分のない経歴を持っていた。前者は『ピンク・パンサー』のテーマ音楽を担当し、後者は『ハリウッド万歳』等多数の映画に歌詞提供していた。オードリー・ヘップバーンは音を外すことはなかったが、その歌声は細く音域が限られていた為、ヘンリー・マンシーニは1カ月かけて、自由気ままで楽しいことが好きな女性にぴったりのメロディを書き上げた。
映画中でオードリー・ヘップバーンは、この曲をギター片手にニューヨークのアパートの非常階段に座りながら歌ったが、その様子はチャーミングで、いつまでも忘れられない映画ナンバーの傑作になった。映画会社の重役がこの曲をカットしようとした時、オードリー・ヘップバーンは「わたしの目の黒い内は絶対にそんなことさせないわ」と言い放った。数多くのジャズ界の巨匠がこの曲をカヴァーしているが、アレサ・フランクリン、パティ・グリフィン、エルトン・ジョン、R.E.Mやモリッシー等によるヴァージョンも興味深い。
「Days Of Wine And Roses(邦題:酒とバラの日々)」-『酒とバラの日々』(1962)
映画音楽のソングライティング・パートナーとして多くの作品を残した、ヘンリー・マンシーニとジョニー・マーサーは、プレイク・エドワーズ監督ジャック・レモン主演映画のタイトル・ソングを手掛けた。「酒とバラの日々」というフレーズは、19世紀の英詩から取られたもの。アンディ・ウィリアムスがこの曲をヒットさせ、ジュリー・ロンドンとウェス・ モンゴメリーもカヴァーした。
「My Favourite Things(邦題:私のお気に入り)」-『サウンド・オブ・ミュージック』(1965)
ロジャース・アンド・ハマースタイン作ブロードウェイ・ミュージカルの映画ヴァージョンには、新曲が幾つか起用されたが、ジュリー・アンドリュースがこれを手にした瞬間、そこから「My Favourite Things(邦題:私のお気に入り)」や「Do-Re-Mi」等、史上最高の映画挿入歌の域を超えた、傑作ナンバーが数多く誕生した。
「Help!」-『ヘルプ!』(1965)
ザ・ビートルズ・ナンバーには「A Hard Day’s Night」等、この史上最高の映画挿入歌リストに入るに値する作品が数多く存在するが、我々が迷わず選んだのは、グループ第2作目の映画(元々はピーター・セラーズ用に提出された無鉄砲なコメディ)のタイトル・トラックとして書かれた「Help!」だ。「そうして僕の人生はoh色々な点で変化してしまった/自立したいという思いも靄の中へと消えてしまったようだ」といった一節で、絶望感がはっきりと描かれている。ジョン・レノンは1970年のRolling Stone誌で、「偽らざる思いさ。ビートルズの全てが理解の域を脱していた」と言っている。
「To Sir With Love(邦題:いつも心に太陽を)」- 『いつも心に太陽を』(1967)
イースト・ロンドンの過密地区で、困難に打ち勝つ先生を描いた立派な学園もの映画で、主役を演じたのはシドニー・ポワチエ。そして出演もしているルルのタイトル・ソングは、アメリカで予期せぬナンバー・ワン・ヒットを記録した。曲の共作者ドン・ブラックは、ジェームズ・ボンドのテーマを数多く手掛け、サウンドトラックのレジェンドのジョン・バリーとたびたびコラボレートしているソングライター。ふたりは『愛と哀しみの果て』の音楽も手掛けている。
「Mrs. Robinson」-『卒業』(1967)
若きダスティン・ホフマンを誘惑するアン・バンクロフト扮するミセス・ロビンソン主演映画『卒業』の為に、ポール・サイモンが書き上げた「Mrs. Robinson」。魅力溢れるサイモンとアート・ガーファンクルのハーモニーも手伝い、映画は60年代を代表する作品になった。「ジョー・ディマジオ、あなたはどこへ行ってしまったんだ?」と問う有名な一節がある。サイモンは彼の野球ヒーローのミッキー・マントルに、なぜ自分の名を曲中で使わなかったのかと訊ねられたことがあった。その時サイモンは、「ミック、あれは音節の関係でね。ビートに合わせたんだよ」と彼に伝えたという。
「Everybody’s Talkin’(邦題:うわさの男)」-『真夜中のカーボーイ』(1969)
フレッド・ニールという名を挙げたら、ぽかんとするかも知れない。しかし彼は史上最高の映画挿入歌だけでなく、20世紀末で最も有名な曲のひとつを書いている。ハリー・ニルソンの「Everybody’s Talkin’(邦題:うわさの男)」が、映画『真夜中のカーボーイ』のテーマ曲に起用された後、1970年に世界的ヒットした時、(ボブ・ディランもその作品に影響を受けたという)フォーク・シンガーのフレッド・ニールは注目されて不安感を抱いていた。
彼は結局マリーン・プロジェクトを立ち上げる為にフロリダへ飛び「この服に合う暖かいところへ向おう」、その後の人生をイルカの保護に捧げた。スティーヴィー・ワンダー、グレン・キャンベル、イギ―・ポップ、それから『スター・トレック』のレナード・ニモイ等のカヴァー・ヴァージョンがある。
「We Have All The Time In The World(邦題:愛はすべてを越えて)」-『女王陛下の007』(1969)
作曲家ジョン・バリーは体調の優れないルイ・アームストロングを自ら訪ね、ジェームズ・ボンド映画『女王陛下の007』用の新曲「We Have All The Time In The World(邦題:愛はすべてを越えて)」のレコーディングを依頼した。その結果この曲は、史上最高のボンド・テーマ・ソングになっただけでなく、史上最高の映画挿入歌となった。ジョン・バリーいわく、
「当時の流れに沿った選択ではなかった。いつもトム・ジョーンズやナンシー・シナトラ・タイプを使っていたからさ。それで私は‘なあ、これは中年期を迎えた男性の歌だよ’と言った。そしてルイが歌ったら本当らしく聴こえると思ったんだ。(プロデューサーのアルバート・‘カビー’・ブロッコリも)この案をいたく気に入ってくれて、異論は一切なかった。とにかく彼とスタジオで仕事をした。もう、あんなに優しくて謙虚な人物は他にいないね」
「Raindrops Keep Fallin’ On My Head(邦題:雨にぬれても)」-『明日に向って撃て!』(1969)
バート・バカラックとハル・デヴィッドが、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが1890年代列車強盗として出演した『明日に向って撃て!』の為の音楽を書いていた時、監督のジョージ・ロイ・ヒルは、ポール・ニューマンがキャサリン・ロスを自転車に乗せるロマンティックなシーンに、ヴィクトリア朝を呼び起こすような曲が欲しいと言ってきた。そうして彼等がプロデュースしたのが、レコーディング当日に風邪をひいていた為、いつもよりもかすれた声で歌った、B・J・トーマスによるミリオンセラー・ヒット・ナンバーだ。ちなみにB・J・トーマスは、バート・バカラックは当初ボブ・ディランの声に合うようなメロディを書いてきたと述べている。
「If You Want To Sing Out, Sing Out」-『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』(1971)
79歳の女性と関係を持つティーンエイジャーが登場する風変わりな映画『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』の、賞を獲得したサウンドトラック・ソングで、キャット・スティーヴンスは「自由になりたい、自由になりたい」と歌う。2016年には、恐らくは皮肉でも何でもなく、ジープ・グランドチェロキーのCM音楽に起用された。キャット・スティーヴンスの曲で最も過小評価されているナンバーのひとつ。
「Dueling Banjos」-『脱出』(1972)
ライ・クーダーの「Paris, Texas」や『ラスト・オブ・モヒカン』のジョン・ウィリアムズ「Promontory」等、映画を飾った感動的なインストゥルメンタル・ソングは、バート・レイノルズ主演映画のサウンドトラックからヒントを得ている。「Dueling Banjos」は1955年にアーサー・スミスが、「Feudin’ Banjos」なる名のバンジョー・インストゥルメンタルとして書いた曲であり、後年ブルーグラス・バンドのザ・ディラーズが「Briscoe Declares For Aunt Bee」としてカヴァーした。「Duelling Banjos」というタイトルを得たこの曲は、エリック・ワイズバーグとスティーヴ・マンデルがハラハラする映画『脱出』の為にレコーディングし、全米チャートで1か月間ナンバー2の座に居続けた。
「Live And Let Die(邦題:死ぬのは奴らだ)」-『007 死ぬのは奴らだ』(1973)
史上最高の映画挿入歌として名を連ねる、これまたボンド・ナンバーの「Live And Let Die」は、ふたりのパフォーマーによってグラミー賞にノミネートされるという栄誉にあずかった。曲を書いたポール・マッカートニーは、バンドのウィングスとのヴァージョンでノミネートされ、全米チャートでナンバー2を記録した。プロデュースに当たったのは、ザ・ビートルズ時代の仲間のジョージ・マーティン。ガンズ・アンド・ローゼズのヴァージョンもまた、1991年にグラミー賞にノミネートされた。
「The Way We Were(邦題:追憶)」-『追憶』(1973)
セッション・ベーシストのキャロル・ケイは、「The Way We Were(邦題:追憶)」をプロデューサーの希望通りのものを完成させるのに、33テイク録ったという。その努力は報われた。光彩を放つ一節“想い出が、心の片隅を照らす”で始まる、バーブラ・ストライサンドのこの曲は、バーブラ・ストライサンド演じる人物とロバート・レッドフォード扮するハベル・ガードナーの、恋愛模様を描いた映画の為にレコーディングされた。
「Knockin’ On Heaven’s Door(邦題:天国への扉)」-『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』(1973)
これはシンガー・ソングライターのボブ・ディランが、ジェームズ・コバーン&クリス・クリストファーソンと共演した、サム・ペキンパーの西部劇映画の為に書いた、ミュージシャンの間で最も人気のあるディラン・ソングだ。ランディ・クロフォード、ガンズ・アンド・ローゼズ、エリック・クラプトン、ブライアン・フェリー、ポール・サイモン、ジェリー・ガルシア、トム・ペティ、ドリー・パートン等、何百ものカヴァー・ヴァージョンが存在する。
「Stayin’ Alive」-『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)
ビー・ジーズのディスコ・アンセム「Stayin’ Alive」は、世界中の人々の心の中に浸透した。壮大なハーモニー、特に“Ah, ha-ha-ha”というコーラス・パートとバリー・ギブのファルセットによる、映画挿入歌中で最もキャッチーなナンバー、それでいてシリアスなメッセージのある曲だ。ロビン・ギブが言ったように、「‘Stayin’ Alive’のテーマは実はかなりシリアスなものだ。ニューヨークの街中で生き残ることについての曲で、歌詞には実際そういうことが書かれている」。
「Mama Don’t Let Your Babies Grow Up To Be Cowboys」-『出逢い』(1979)
作曲家エド・ブルース、そして続くクリス・ルドゥーのヴァージョンにより、数年間生き抜いてきたこのカントリー・ソングは、ロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダ主演の反抗的なカウボーイを描いた映画の為に、ウィリー・ネルソンが歌い広く注目を集め称賛された。この曲はその後2008年にオリバー・ストーンの映画『ブッシュ』で使われ、2016年の映画『American Honey』の中で皮肉交じりに言及されている。
「Always Look On The Bright Side Of Life」-『ライフ・オブ・ブライアン』(1979)
バリバリのアシッド・コメディで使われた曲が、これほど世間の支持を得るのは稀なことだ。ソングライティング部門でなかなかの腕を披露した、コメディアン・グループによる最高の映画挿入歌として初登場したという事実を、恐らくは多くの人が忘れているだろう。張り付けにされるのを待つ男が陽気に歌う、絶望の中で発せられるユーモアに溢れた、エリック・アイドルの「Always Look On The Bright Side Of Life」は、世界中のスポーツ・イベントで観衆が一緒に歌うアンセムになった。アイドルは2012年ロンドン・オリンピック閉会式で、このライヴ・ヴァージョンを歌った。
「9 To 5」-『9時から5時まで』(1980)
ジェーン・フォンダとリリー・トムリン共演のコメディ映画で、ドリー・パートンが歌った労働者の為のアンセムは、このカントリー・シンガーに数多くの賞をもたらした。曲は『ザ・シンプソンズ』等多数のテレビ番組に登場し、アリソン・クラウス等の名ヴァージョンがある。
「Rawhide」-『ブルース・ブラザース』(1980)
史上最高の映画挿入歌の概要に、サウンドトラックがサザン・ソウルで詰まっている、『ブルース・ブラザース』を入れないわけにはいかないだろう。しかしながら「Rawhide」は例外だ。これは優れた人気カントリー・ソングであり、フランキー・レインがヒットさせた、人気テレビ番組のテーマ曲だった。しかしジョン・ランディスのコメディで、“ブルース・ブラザース”と名乗るダン・エイクロイドとジョン・ベルーシが披露するヴァージョンほど、元気に満ちたものはないだろう。
ココモの“ボブズ・カントリー・バンカー”でギグを行なう為に、バンドは“ザ・グッド・オールド・ボーイズ”と名乗るカントリー・グループに扮し、自分達に向かって投げられる無数のビール瓶が、ステージを守る金網フェンスで粉々に割れる中、彼等ブルース・ブラザースは「Rawhide」を繰り返しプレイしながら、田舎者の観客達を宥めるという、非常に可笑しな場面が登場する。
「I Just Called To Say I Love You(邦題:心の愛)」-『ウーマン・イン・レッド』(1984)
『ウーマン・イン・レッド』は、ジーン・ワイルダー主演の軽妙なコメディ映画だが、そのサウンドトラックはスティーヴィー・ワンダーが舵取りし、全世界でスマッシュ・ヒットしたタイトル・トラック収録の作品。スティーヴィー・ワンダー唯一のUKナンバー・ワン・ヒット作「I Just Called To Say I Love You(邦題:心の愛)」は世界中のチャートでトップに輝き、アカデミー賞最優秀歌曲賞を獲得した。
「Ghostbusters」-『ゴーストバスターズ』(1984)
史上最高の映画挿入歌の中には、初登場後かなりの年月が過ぎた今もなお、ポップ・カルチャーに浸透し続けているものもある。通りで誰かを引き留めて、「誰に電話する?/Who you gonna call?」と訊ねたら、殆どの人が「ゴーストバスターズ」と答えるだろう。1984年映画のアイコニックなテーマソングは、デトロイト出身ミュージシャンのレイ・パーカー・ジュニアが書いて演奏し、彼の最大ヒットであり続けている。力強くアップビートなナンバーは、映画公開後ひとり歩きするようになり、“ゴーストなんて怖くないぜ”という一節は、ポップ・カルチャーの記述に何度も登場している。
「Don’t You (Forget About Me)」-『ブレックファスト・クラブ』(1985)
時代を超越した全世代の心の訴えかける青春ドラマ『ブレックファスト・クラブ』は、5人の高校生が、自分に自信を持ち始め、そして自分達の本当の姿に気づき、土曜日の補修クラスを去る感動的なラスト・シーンが印象的な、現在でも高校を舞台にした映画を象徴する作品だ。この映画からは“ザ・ブラット・パック”と名づけられた若きスター俳優達が誕生し、シンプル・マインズのシングルは、その時代を決定づけるシンセ・ポップとして歴史に名を残した。
「Twist And Shout」-『フェリスはある朝突然に』(1986)
このマシュー・ブロデリック主演青春コメディ映画は、音楽の使われ方が印象的な作品だ。イエローのエレクトロ・ポップの名作「Oh Yeah」は、映画公開後カルト・ソングになった後、製菓会社の広告でも起用された。また映画はザ・ビートルズ初期ナンバーの傑作「Twist And Shout」を全く新しい世代に紹介するという、賢明な使い方をした。
「La Bamba」-『ラ・バンバ』(1987)
リッチー・ヴァレンスの伝統的メキシカン・ウェディング・ソングで彼の初ヒット「Donna」のB面曲は、バディ・ホリーが命を落とした飛行機墜落事故に搭乗し、17歳で亡くなった若きシンガーを描いた伝記映画で蘇った。映画中ではルー・ダイアモンド・フィリップスがリッチー・ヴァレンスを演じ、LAバンドのロス・ロボスのタイトル・トラックはナンバー1に輝き、活気溢れる彼等のヴァージョンにより、このシンガーの音楽が再注目されることになる。
「Unchained Melody」-『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990)
ライチャス・ブラザーズの華やかなラヴ・ソング「Unchained Melody」は、『ゴースト/ニューヨークの幻』に登場した当時、すでに良く知られたナンバーだった。もともとは1955年の低予算B級映画『アンチェインド』の為に書かれ、囚人が嘆き悲しみながら歌っていたものだ。しかしデミ・ムーアとパトリック・スウェイジがろくろの後ろでいい雰囲気になる、ホットなシーンのバックに起用された後、この曲は再びロマンティックなナンバーとして大当たりし、完全に息を吹き返した。
「(Everything I Do) I Do It For You」-『ロビン・フッド』(1991)
イギリス・チャートで16週間連続ナンバー・ワン及び全米シングル・チャートで7週間連続ナンバー・ワンという記録的ヒットを放った、ブライアン・アダムス不屈のナンバー「(Everything I Do) I Do It For You」が、広く知れ渡るきっかけのひとつとしてまず挙げられるのは、1991年夏の大ヒット作『ロビン・フッド』での起用だ。この曲は後にオスカー賞にノミネートされ、更に1992年の表彰式で、最優秀楽曲賞映画、テレビ、その他映像部門賞を受賞した。
「Streets Of Philadelphia」-『フィラデルフィア』(1993)
映画音楽はちょっとした息抜きになることも、興奮を煽ることもあれば、時には社会的重要性を持つ場合もある。監督のジョナサン・デミがブルース・スプリングスティーンに、エイズの蔓延に関するサウンドトラック・ナンバーを依頼した時、“ザ・ボス”はヒットすると同時に、人々に考えさせるようなバラード・ナンバーを提供し、監督の要望に応えた。スプリングスティーンを40年以上も前から知るジャクソン・ブラウンは、次のように述べている。「エイズで衰弱している人の視点で書くというのは、スプリングスティーンがそれまでのキャリアを支えてきた力を全て手放すことだ。なかなかの離れ技だ」。
「Hakuna Matata」-『ライオン・キング』(1994)
ディズニー映画『ライオン・キング』の音楽のクオリティの高さは、うち3曲「Hakuna Matata」「Circle Of Life」「Can You Feel The Love Tonight」がオスカー賞にノミネートされたことで証明された。結局主題歌賞を受賞したのは「Can You Feel The Love Tonight」1曲だったが、それでも、ひとつの映画から史上最高の主題歌が3曲誕生するというのは凄いこと。このリストでは、エルトン・ジョン作曲のキャッチーなメロディと人生を肯定的に捉えたティム・ライスの歌詞による「Hakuna Matata」を選んだ。タイトル・フレーズはスワヒリ語で“心配ない”という意味であり、これこそ誰にとっても理想的な人生観だろう。
「You’ve Got A Friend In Me(邦題:君はともだち)」-『トイ・ストーリー』(1995)
辛辣な風刺で知られるランディ・ニューマンは、素晴らしいサウンドトラック作家として活躍し続けている。ライル・ラヴェットとの歌でピクサー映画『トイ・ストーリー』の心地良い名曲は、同映画シリーズのテーマ曲になった。
「You Must Love Me」-『エビータ』(1996)
アルゼンチンのファースト・レディ、エビータ・ペロンの人生を描いたミュージカルでその後映画化された『エビータ』で使用された、難易度の高いナンバー17曲中の1曲。マドンナが感情を込めながら、トリッキーなソプラノ・コードを見事にこなす、アンドリュー・ロイド・ウェバーとティム・ライスが映画用に書き下ろしたナンバー。マドンナは「Don’t Cry for Me Argentina」もカヴァーしている。
「My Heart Will Go On」-『タイタニック』(1997)
セリーヌ・ディオンのパワー・バラードでそして史上最も売れたシングルのひとつであるこの曲は、多数の賞を受賞し、氷山と衝突した不運の船の代名詞のような存在になった。「My Heart Will Go On」は、悲劇の“タイタニック号”の船頭で、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが抱き合う瞬間に流れるロマンティック・バラード。セリーヌ・ディオンは曲のトリッキーな変調を実に見事にこなしている。また心地良いティン・ホイッスルの演奏は、アンドレア・コアーによるもの。
「Lose Yourself」-『8マイル』(2002)
ヒップ・ホップがメインストリームでの確固たる地位を築いた新ミレニアム初頭、エミネムは史上最高の映画主題歌リストにエントリー間違いなしのナンバー、オスカー賞受賞作「Lose Yourself」を発表した。半自伝的映画『8 マイル』用のサウンドトラックを書くのは、「通常の仕事とは違うものだった。と言うのも、映画で演じた‘ラビット’のキャラクターになり切り、彼のものの見方で書かなければならなかったから」とエミネムは振り返る。
「Happy」-『怪盗グルーのミニオン危機一発』(2013)
史上最高の映画主題歌の最後を飾るに相応しいナンバー。ファレル・ウィリアムスがコメディ・アニメ『怪盗グルーのミニオン危機一発』に提供し、2014年には史上最もダウンロードされた曲となった。「Happy」はまさにその謳い文句の通り、希望に溢れた、キャッチーでポップコーン片手に聴くのに最高なナンバー。しかし、書くのはなかなか大変だったようだ。映画に登場するキャラクター、“苛々した気難しい”グルーが恋に落ちる、この映画に合う曲の最終ヴァ―ジョンを完成させるのに、10回挑戦したのだとファレル・ウィリアムスは告白している。
史上最高の映画挿入歌をさらに聴くには、プレイリスト「史上最高のサウンドトラック」をどうぞ。
Written By Martin Chilton
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