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クインシー・ジョーンズの超豪華スター総出演アルバム『Q’s Jook Joint』

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クインシー・ジョーンズが所有しているアドレス帳に匹敵するものはなかなかないだろう。スターが総出演した『Q’s Jook Joint』は、1996年初頭、彼のキャリアの中では6度目となるアメリカでのゴールド・アルバムをこの偉大なプロデューサー兼アーティストにもたらす結果となった。

1995年の終わり頃にリリースされたそのアルバムは同じくスター勢ぞろいで大ヒットした『Back On The Block』以来、クインシー・ジョーンズにとって6年ぶりのアルバムだった。年が明けてすぐ、名誉あるグラミー賞の最優秀アルバム賞を受賞する前に、アメリカで同日にゴールドとプラチナ両方に認定された。

『Q’s Jook Joint』は次々に登場するゲスト・ミュージシャンと、クインシー・ジョーンズの過去の曲を選りすぐってリメイクした一枚だ。アルバムからのR&Bトップ20ヒット「You Put A Move On My Heart」は、もともとイギリスのソウル・シンガー、マイカ・パリによってレコーディングされたもの。マイケル・ジャクソンのために曲を制作したクインシー・ジョーンズと密接に関わっていたイギリス人のロッド・テンパートンが、彼女の『Whisper A Prayer』アルバムのために書き、プロデュースした曲だった。

Quincy Stevie

その曲の新しいヴァージョンのヴォーカルには、カナダ人シンガーのタミアが起用された。若手の才能にチャンスを与えたいというクインシー・ジョーンズのポリシーに沿って、おなじみの有名人の名前が連なるリストに彼女は仲間入りした。そのリストにあった他のミュージシャンには、ジャンプ・ジャイヴ系のヒーロー、ルイ・ジョーダンによる1946年のヒット曲「Let The Good Times Roll」の新ヴァージョンに起用されたスティーヴィー・ワンダー、ボノ、そしてレイ・チャールズと手強い3人の名が並んでいた。同じ時期からは、デューク・エリントンの「Do Nothin’ Till You Hear From Me」をフィル・コリンズがリード・ヴォーカルをとったカヴァーが登場した。

Bono-Quincy-Jones

クインシー・ジョーンズは、今では同名のミュージカル・ヒット作品のキャストはもちろん、チャカ・カーン、ギャップ・バンドのチャーリー・ウィルソン、シャキール・オニールやその他にスポットライトを浴びせているはブラザーズ・ジョンソンのために彼がプロデュースしたヒット曲「Stomp!」にも立ち戻った。クインシー・ジョーンズ自身の1978年のヒット曲「Stuff Like That」ではオリジナルのヴォーカリストだったチャカ・カーンを再び連れもどし、レイ・チャールズ、チャーリー・ウィルソン、ブランディ、そしてアッシュフォード&シンプソンと共に歌わせた。ブランディはさらに、ロッドとのコラボレーションであるヴィンテージ作品、マイケル・ジャクソンの「Rock With You」をヘヴィー・Dと共にカヴァーした。

そのように素晴らしいゲスト参加が続き、レコード購入者たちは案の定、感銘を受けた。たとえアルバムが全米アルバム・チャートの32位にしか上昇しなかったとしても、1996年1月18日にはRIAAによってゴールド・アルバムと認定され、さらにその8ヶ月後、クインシー・ジョーンズの4枚目のアルバム『Q’s Jook Joint』はアメリカで最新のプラチナ・アルバムとなった。

Written by Paul Sexton



クインシー・ジョーンズの超豪華スター総出演アルバム『Jook Joint』

クインシー・ジョーンズ『Q’s Jook Joint』

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