Playlists
「史上最高のハロウィン・ソング」プレイリスト
恐怖! 恐怖!……とはいえ、ここで話題にしているのは、ヘヴィ・メタルっぽい髪型や黒タイツではない。ハロウィンが近づくにつれ、こんな疑問がわいてくる。最高の曲というのはどれも悪魔の力を借りているのだろうか? 今回のプレイリスト「史上最高のハロウィン・ソング」を見れば、確かにそうだと確信できそうだ…。
ロックの名曲や道徳的に堕落した曲の中には、そのように思える曲がたくさんあるザ・ローリング・ストーンズ、アリス・クーパー、ミート・ローフ、マリリン・マンソン……暗い世界に引き寄せられた有名アーティストは数多くいる。悪魔、サタン、ベルゼブブ、毎年10月31日には、お好きな名前で呼べばいい。すると彼は間違いなく、こうした曲を出してくるはずだ。今回の悪魔のようなプレイリストにも、それらの曲が並んでいる。
ここに挙げた曲を聴くときはどうかお気を付けて。たとえばボビー・”ボリス”・ピケットのロックン・ロールの名曲「The Monster Mash」は、ただの無害な楽しい曲のように聞こえるかもしれない。そう思った人は、どうか思い出してほしい。この歌で歌われているダンスでは、膝の関節が外れ、股関節が外れてしまうのだ。足の関節が緩んで、気ままに踊っているだけ? 私たちはそう思わない。一定の年齢を超えた人は、関節が緩むと厄介なことになるのだから。
とはいえ、年齢を超越した名曲もある。マイク・オールドフィールドの「Theme From Tubular Bells」だ。これは画期的な傑作ホラー映画『エクソシスト』のテーマ曲として、心臓が止まりそうになるほどの恐ろしい効果を挙げた。それから40年以上経った今も、聴く者の背筋を凍らせている。
一部の人は、仮装行列の終わりと現実世界の始まりの区別がなかなか付きにくい。アリス・クーパー「Ghouls Gone Wild」、ロブ・ゾンビ「Dragula」、マリリン・マンソン「This Is Halloween」あたりは、たぶん風向きが変わると嫌な顔になり、ずっとそのままでいるではないだろうか。あるいは、彼らは自分なりの夢の中で生きているのかもしれない。つまるところ、ある人の夢は他の人にとっては悪夢なのだ…。
どうか、このプレイリストの曲を聴きながら眠ることなかれ。もし眠ってしまったら、キッスの「Creatures Of The Night」に出てくる怪物に捕まえられてしまうかもしれない。みなさんの中には、死んだら永遠の眠りにつくことができるだろうと思う人もいるだろう。しかしハウリン・ウルフが「Evil (Is Going On)」で歌っている通り、邪悪なことはどこへ行こうとずっと続くのだ。
しかしここまでの曲を聴いて、こう思った方もいるかもしれない。「いたずらもお菓子もなし?」 それはご自分でご判断していただければ幸いだ。このほかにもお勧めのハロウィン・ソングがある方は、血塗られた羊皮紙に書いて送っていただきたい。その曲も、あとでこの大鍋の中に放り込んであげるから。
Written By