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ドナ・サマーの「Last Dance」と初めてのグラミー賞
1970年代後半、ドナ・サマーはアメリカのポップとR&Bシーンの真の女王だった。1978年の終わりにアルバム『Live And More』が全米アルバム・チャート、そしてジミー・ウェッブの「MacArthur Park」のカヴァーがシングル・チャートでアルバムと同時にトップの座についた。ロックの時代に女性アーティストが同時1位を達成するのは初めてのことだった。1979年の春までにはさらにアルバム『Bad Girls』をリリースし、マルチ・プラチナという新たな記録を樹立した。そして、その間の2月15日には、ドナ・サマーはグラミーの栄光も手に入れたのだ。
1978年のドナ・サマーはディスコ・ミュージックを世界的な現象にした要の人物であり、映画『イッツ・フライデー』にも俳優として出演していた。この映画はダンス・ミュージックのブームが持っていた可能性を最大限に伸ばした作品だった。そのサウンドトラックの楽曲「Last Dance」がゴールド・ディスクを認定され、全米トップ3のヒット曲となり、翌年のグラミー賞などのアワード・シーズンに賞賛されることとなった。
スローな始まりから、当時最強だったディスコ・ビートへと変貌を遂げるこの曲は、ニューヨーク出身のソングライター兼俳優のポール・ジャバラが書いた。彼も『イッツ・フライデー』に出演し、サウンドトラックには彼の他の楽曲も収録されていたが、栄冠に輝いたのは「Last Dance」だった。
「Last Dance」はアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞し、ロサンゼルスのシュライン・オディトリアムで開催された第21回グラミー賞で、ポール・ジャバラとドナ・サマーはともにその功績が讃えられることとなった。ポール・ジャバラは作曲家として最優秀リズム&ブルース楽曲賞を受賞し、ドナ・サマーは最優秀R&Bパフォーマンス賞の女性部門を受賞した。
2012年に63歳で惜しくも亡くなり、彼女の卓越したキャリアは早すぎる終止符を迎えたが、「Last Dance」をはじめとして、ドナ・サマーはグラミーで通算17のノミネーション、そして5つのグラミーを受賞した。
Written by Paul Sexton
- ドナ・サマー アーティスト・サイト
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