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クイーンのデビュー作『Queen I』最新リミックス&リマスター盤が発売。新編集MVも公開
クイーン(Queen)の記念すべき1973年のデビュー・アルバム『Queen』改め『Queen I』の最新リミックス&リマスター盤がリリースされた。
これを記念してバンドの公式YouTubeでは、新ミックス音源、そして当時のテープをレストアした上で全くの新編集を施しした「Keep Yourself Alive」のミュージック・ビデオが公開となった。
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今回の『Queen I』はクイーンのロジャー・テイラーとブライアン・メイが、ジャスティン・シャーリー・スミス、ジョシュア・J・マクレー、クリス・フレドリクソンと共作し、デビュー・アルバムに長年求めていたサウンドを反映させた最新ミックスを完成させた。
43曲の新ミックスを含む全63曲を収録した 6CD+1LPのコレクターズ・エディションには、オリジナル・アルバムが意図されたトラックリストで収録されているほか、貴重なライヴ・デモや未発表ライヴ音源、ロンドンでのレコーディング・プロセスで捉えられたスタジオ内の親密な音声も収録されている。
ブライアン・メイはコレクターズ・エディションに封入されたライナーノーツで次のように記している。
「本作は単なるリマスターではない。これは、クイーンのデビュー・アルバム全体を再構築した、全く新しい2024年版だ。そして後知恵のご利益として、今回これを『Queen I』(*邦題は『戦慄の王女(クイーンI)』に変更)と改名することにした。演奏と歌は全て1973年の発表当初と全く同じままだけれども、全楽器で、当時僕らが目指していた“ライヴ”感のあるアンビエントなサウンドを再現するため、再検討を行った。その結果、本来そうあるべきだったサウンドを放つ『戦慄の王女』が、現代の知識と技術を駆使して – 初めて – 誕生したというわけだ」
そのほとんどがトライデント・スタジオで録音されたクイーンのデビューアルバム『Queen I』は、1970年に初ライヴを行ったばかりのバンドだったフレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーのフレッシュな姿を捉えている。
ロンドンのスタジオでほぼ深夜にかけて行われた当時のレコーディングについて、ドラマーのロジャー・テイラーは「夜中の3時にスタジオに入り、それから何時間でもできる限りレコーディングを続けたんだ」と回想している。
新たなミックスとマスタリングに加え、アルバム『Queen I』の刷新されたトラックリストには、もともとプロデューサーとの意見の相違により削除された「Mad The Swine」が4曲目に再び収録されている。
Written By Sam Armstrong
クイーン『Queen I』
2024年10月25日発売
Box Set / 2CD
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