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ロバート・グラスパー・エクスペリメントのケイシー・ベンジャミンが46歳で逝去。その功績を辿る
ロバート・グラスパー・エクスペリメント(Robert Glasper Experiment)のメンバーで、サックスとヴォコーダーの卓越した才能で知られていたケイシー・ベンジャミン(Casey Benjamin)が2024年3月31日に46歳で逝去した。本記事執筆時点で死因は特定されていない。
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その生涯
1978年10月10日、ニューヨークのクイーンズに生まれたケイシー・ベンジャミンは、8歳でサックスを始め、有名なフィオレロ・H・ラガーディア・ハイスクール・ミュージック・アート・アンド・パフォーミング・アーツで学んだ後、ニュー・スクール大学に入学。在学中に若き日のロバート・グラスパーと出会い、以後永続的な創作関係を築いていく。
ロバート・グラスパー(キーボード、ピアノ、シンセサイザー)、デリック・ホッジ(ベース)、クリス・デイヴ(ドラム、パーカッション)、ケイシー・ベンジャミン(ヴォコーダー、フルート、サックス、シンセサイザー)で主に構成されているロバート・グラスパー・エクスペリメントは、エリカ・バドゥ、レイラ・ハサウェイ、ルーペ・フィアスコ、ビラル、レデシー、ミュージック・ソウルチャイルド、ミシェル・ンデゲオチェロ、ヤシーン・ベイらがゲスト参加した画期的なアルバム『Black Radio』(2012年)でグラミー賞最優秀R&Bアルバム賞を受賞。
続く2013年の『Black Radio 2』も最優秀R&Bアルバム賞にノミネートされ、本作からスティーヴィー・ワンダーの「Jesus Children of America」をカヴァーした「Jesus Children」で2度目のグラミー賞となる最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス賞を受賞した。
ケイシー・ベンジャミンは、ロバート・グラスパーとの活動に加え、ケンドリック・ラマー、ベティ・カーター、ナズ、Qティップ、バスタ・ライムス、ワイクリフ・ジーン、メアリー・J.ブライジ、ジョン・レジェンド、ビヨンセなど、ジャズ界とヒップホップ界で影響力のあるさまざまなアーティストともコラボレーションし、また、ヴォーカリストのニッキー・ギランドとのファンク・ポップ・ニュー・ウェーブ・デュオ、HEAVyとしても活動していた。
追悼の言葉
ファンや彼の音楽仲間たちはソーシャルメディア上で彼へ追悼を捧げている。ロバート・グラスパー・エクスペリメントでのバンドメイトであるベーシストのデリック・ホッジは自身のインスタグラムでこう述べている。
「今夜、ブラザーであるケイシー・ベンジャミンに敬意を表します。僕にインスピレーションを与えてくれて、僕の人生の光でいてくれて、音楽界に素晴らしい影響を与えてくれてありがとう。ブラザー、僕は君の笑顔をずっと覚えている。そして僕たちは、君のレガシーを共に称え、背負っていくよ。今はうまく言葉にまとめられないけど、僕の最後の言葉を少し君に伝えておこう。いつも君に感謝し、ずっと愛しているよ。安らかに眠れ、キング」
また、リヴィング・カラーのヴァーノン・リードもXでこう哀悼の意を表している。
「ケイシー・ベンジャミンの逝去はあまりにもショックです。この啓示の日に、心からの哀悼の意をYoHimBe Brotherに捧げます。妙な気分です。あまりにも若い!あまりにも早すぎる!与えるべきことがまだまだたくさんあったのに!CB、安らかにお眠りください」
Written By Tim Peacock
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