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クイーンのブライアンとロジャーが語るライヴでのアンコールの哲学とファンの重要性
50年に及ぶクイーン(Queen)のキャリアから、貴重な蔵出しライヴ映像や、最新パフォーマンス、舞台裏を明かすインタビュー等を50週にわたって紹介していくバンドのシリーズ『Queen the Greatest Live』。
最新ウェビソード第41話『ライヴでのアンコールについてブライアンとロジャーが語る』では、ロジャー・テイラーとブライアン・メイが、大喝采で締め括るアンコールの芸術と独自の哲学、ファンが果たす重要な役割について説明している。
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ショー・ビジネスの古い格言である「常に、もっと観たいと思わせたまま舞台を去る」という言葉は、クイーンには当てはまらない。毎晩、クイーンが最初にステージを去る時、彼らはアンセムに貪欲な観客を満足させるためにアンコールで戻ってくるという暗黙の了解があるのだ。
ロジャー・テイラーはこう語っている。
「最近の観客は、今のアンコールは、“ああ、素晴らしかった、もっと観たい”と思わせるような昔ながらアンコールではないことに気づいていると思う。アンコールはショーに組み込まれているんだ。バンドはアンコールをやるつもりだし、聴衆もアンコールで演奏してくれることを期待している。僕たちのアンコールはとても有名な曲ばかりだ。もし僕たちのショーに来て、それらの曲が演奏されてなかったら、とても奇妙な感じがするだろう。だから秘密にはしないんだ」
ブライアン・メイは、本編後にアンコールが行われるには現実的な理由があると説明する。
「リフレッシュする必要があるんだ。なぜなら、すべてを捧げたいからね。2時間半のステージの後には濡れた雑巾のようだから、服を着替えてリフレッシュする。そして、最後の追い上げのために深呼吸するんだ」
現在彼らの代表曲として知られている楽曲が誕生する以前のクイーンのキャリア初期においては、「In The Lap Of The Gods… Revisited」のような曲で盛大にアンコールを締め括っていた。「”Jailhouse Rock”ではちょっとクレイジーになれた。“Big Spender”もよくやってたね」とロジャーは振り返る。
しかし、1977年以降は、「We Will Rock You」と「We Are The Champions」という無敵の組み合わせが彼らのライヴを締め括る定番曲となり、それらを超えるフィナーレはないと彼らは悟ったのだ。ブライアンはこう語っている。
「それはライヴに参加することなんだ。ファンが空に向かって体を伸ばし、“(We Will) Rock You”や“(We Are The) Champions”に合わせて合唱したり、足踏みしたり、手拍子をするのは、無敵になるようなもので、それに勝るものはないだろう」
結局のところ、クイーンのショーの盛衰における極めて重要な要素のひとつとして、ファンを盛り上げるために緻密に準備されているアンコールがあるのだ。“観客をどう送り出したいのか?”について、ブライアンはこう考えている。
「それは大きな課題で、自分たちにも問いかけている。会場を去る観客の記憶に何を残したいのか?ってね。それは充実感だと思うんだ。良いセックスと同じかもしれない。“そうだ、そうあるべきなんだよ”と思ってもらいたい。そして、みんなには“ああ、最高だったね。あの場面、覚えてる?”って語り合ってもらいたい。子供の頃、ザ・フーのライヴを観終わった後に僕たちがそうしていたようにね」
Written by uDiscover Team
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