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80年代のヒット曲「Relax」で知られるフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの伝記映画が製作決定
イギリス出身のニュー・ウェイヴ・バンド、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド(Frankie Goes To Hollywood)が80年代にセンセーショナルな人気を博し、名声を得るまでの道のりを描いた新たな伝記映画『Relax』の製作が決定した。
同映画の監督を務めるのは、バンドのアイコニックなヒット曲「Relax」のミュージック・ビデオをはじめ、映画『キャンディマン』や『Ivans xtc』などの作品を手掛けてきたバーナード・ローズ。
フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのリード・ヴォーカリスト、ホリー・ジョンソンの回顧録『A Bone in My Flute』をベースにした映画『Relax』では、80年代から90年代にかけてのHIV/エイズ蔓延期のロンドンを舞台にしたラッセル・T・デイヴィス監督のドラマ『IT’S A SIN 哀しみの天使たち』で知られるカラム・スコット・ハウエルズがホリー・ジョンソン役を演じる予定で、現在、バンドメンバーであるポール・ラザフォード、マーク・オトゥール、ブライアン・ナッシュ、ピーター・ギル役のキャストも調整中とのことだ。
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フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの歴史
1980年に結成されたフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドは、「Relax」「Two Tribes」「The Power of Love」という最初の3曲のシングルで1984年にそれぞれ全英1位に輝いたが、最初の2曲は性的挑発や過激な描写を理由にBBCによって一時放送禁止されるなど物議を醸した。「Relax」はその後イギリスで史上6番目に売れたシングルとなっている。
一躍時の人となったフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドは、同年のデビュー・アルバム『Welcome To The Pleasuredome』で100万枚以上のセールスを記録したが、続く1986年の2作目のアルバム『Liverpool』では思うような成績を残すことができず、翌年、ホリー・ジョンソンは当時の所属レコード会社であるZTTレコードを訴え、ソロ活動を開始していった。
しかし2023年5月7日、バンドの地元リヴァープールで行われた“ユーロビジョン・ソング・コンテスト2023”の開幕式にて、彼らは36年ぶりに一夜限りの再結成を果たし、「Welcome To The Pleasuredome」のパフォーマンスを披露した。
同映画のプロデューサーであるティム・ビーヴァンは次のように述べている。
「UKが生んだ物語を常に支持したいと考えている我々Working Titleにとって、イギリスの音楽業界に真の革命を起こした英国のバンド、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドに光を当てる機会を持つことは、自然の成り行きでした。バーナード・ローズ指揮の下、才能溢れる若手俳優カラム・スコット・ハウエルズを主演に迎えたこの映画には、Independent Entertainmentがパートナーとして参画する予定です。製作を開始できる日が待ち遠しいです」
監督のバーナード・ローズはこう述べている。
「フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドは、ザ・ビートルズのウィットに、ザ・ローリング・ストーンズのパワー、セックス・ピストルズの反骨精神を融合させ、放送禁止になった彼らの壮大な名曲“Relax”をきっかけに、失業中のリヴァプール出身の若者からポップ界のキングへと成り上がりました。1984年、彼らはプリンス、マドンナ、マイケル・ジャクソン、デュラン・デュランを凌ぐ売上を記録しました。当時はアンダーグラウンドだったSMやLGBTQのクラブシーンに脚光を浴びせた彼らのエネルギッシュで感動的な負け犬の物語は、時代を超えて語り継がれることでしょう。私は、放送禁止された“Relax”のオリジナル・ビデオを監督し、この騒動に深く関わってきました。そして、1984年の無邪気で大胆な世界を、今日の新しいオーディエンスのために蘇らせたいと思っています」
Written By Tim Peacock
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