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ザ・ローリング・ストーンズ、1968年の「Child Of The Moon」を4Kレストアで公開
ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)とABKCO Music & Records Incは、1960年代のプロモーション・ビデオを4Kの高解像で復元するビデオ・シリーズの最新作として、1968年に撮影・制作された「Child Of The Moon」の4K版ビデオを公開した。
同ビデオの監督を務めるのは、同年の『The Rolling Stones Rock and Roll Circus』などで当時のバンドと頻繁にコラボレーションしていたマイケル・リンゼイ=ホッグだ。
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「Child Of The Moon」は、ザ・ローリング・ストーンズの知られざる名曲のひとつで、アルバム『Beggars Banquet』のレコーディング・セッションが始まった同年3月に、プロデューサーのジミー・ミラーとオリンピック・スタジオで録音され、アルバムには収録されることのなかった大ヒット・シングル「Jumpin’ Jack Flash」のB面曲として1968年5月にリリース。
冒頭でジミー・ミラーの声を聞くことができるこの曲は、バンドから十分な評価を受け、プロモーション・ビデオが制作された。サリー州の田園地帯でモノクロームで撮影された同ビデオについて、先日Mojoは、「イギリス人監督マイケル・リンゼイ=ホッグによるキャリア初期の物語風作品」と記述している。The Magazineは、同ビデオについて次のように解説している。
「“Child Of The Moon”は、まるでイギリスのSF/ホラー短編映画のようだ。イタリアのジャーロ(20世紀の文学・映画のジャンル)、『光る眼』やJ・リー・トンプソン監督の1966年カルト・ホラー映画(後の『ウィッカーマン』にも繋がる)『Eye Of The Devil』を彷彿とさせる。このビデオは、(ドラッグによる)幻覚状態がピークに達した時の夕暮れのような輝きを放ち、マジックアワーの高揚感を冷ややかな不安感で包み込み、ストーンズのオカルト的な戯れというより暗いサブテキストにも同調している」
60年代から70年代にかけてザ・ローリング・ストーンズのアルバムやツアーに参加したニッキー・ホプキンスがキーボードで、元メンバーのブライアン・ジョーンズがサックスで参加しているこの曲は、その後、1972年のコンピレーション「More Hot Rocks (Big Hits & Fazed Cookies)」に収録。Allmusicのレビューでは、次のように評している。
「1966年から1967年にかけての作品で彼らが追求していたポップでサイケデリックな影響を受けたサウンドよりも、ややレイドバックでファンキーなロックサウンドへの移行を示すものだった」
また、Elsewhereは、この曲について「物憂げな名曲。サイケデリック期の(ストーンズの)最後の喘ぎと言える」とレビューしている。
Written By Paul Sexton
豪華ゲスト参加の最新ライヴ作品
ザ・ローリング・ストーンズ『GRRR LIVE!』
2023年2月10日発売
Blu-ray+2CD / DVD+2CD / 2CD
日本盤のみ:日本語字幕付/英文解説翻訳付/SHM-CD仕様
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