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クエストラヴ、ディズニーの名作映画『おしゃれキャット』の実写リメイク版の監督に
ザ・ルーツのクエストラヴ(Questlove)が、ディズニーの名作映画『おしゃれキャット』(原題:The Aristocats)の新たな実写リメイク版の監督と製作総指揮を務めることが発表された。
クエストラヴは2021年に公開された1969年の“ハーレム・カルチャラル・フェスティバル”の模様を収めたドキュメンタリー映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』で監督デビューを果たし、2021年のサンダンス映画祭での審査員大賞ほか、2022年にはグラミー賞とアカデミー賞を受賞した。
米メディアDeadlineによると、クエストラヴにとって初の長編監督作となる『The Aristocats』の実写リメイク版は、1970年のアニメーション映画を“実写とのハイブリッドで再構築”する作品になるという。また、彼はこの映画の音楽監督も務め、ウィル・グラックとキース・ブーニンが脚本を担当する。
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あらすじ
パリに暮らす猫の一家は、自分たちが飼い主である金持ちの老婦人から遺産を相続することになったことを知る。しかし、その財産を横取りしようと悪巧みする飼い主の執事に誘拐され、パリの郊外に捨てられてしまった彼らは、自分たちが得るべきものを取り戻すため、田舎の野良猫と力を合わせてパリを目指す。
オリジナル版映画のサントラ
オリジナル版映画のサウンドトラックには、ロバートとリチャードのシャーマン兄弟が書いた「Scales And Arpeggios」と「She Never Felt Alone」の他、フロイド・ハドルストンとアル・リンカーが共作し、ヒロイン猫ダッチェスの声優ロビー・レスター、助っ人の野良猫トーマス・オマリーの声優フィル・ハリス、オマリーの友人の野良猫バンドのリーダーであるスキャット・キャットの声優スキャットマン・クローザースが共演する「Ev’rybody Wants To Be A Cat」など、7曲のオリジナル曲が収録されている。
今年2月に開催された第65回グラミー賞授賞式で、クエストラヴはヒップホップの誕生50周年を祝うスペシャル・コーナーを共同企画し、バスタ・ライムス、ミッシー・エリオット、グロリラ、アイス-T、リル・ウェイン、パブリック・エナミー、メソッド・マンなど、“ヒップホップの歴史ー過去、現在、未来を祝うために新旧の大物たち”が一堂に会し、豪華トリビュート・パフォーマンスを披露した。
Written By Rhian Daly
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