News
英国バンドとして史上初の快挙:グラス・アニマルズがSpotifyのGlobalチャートで1位を獲得
2020年6月に発売したグラス・アニマルズの大ヒット曲「Heat Waves」が、Spotifyの全世界のチャート「TOP 50 Global」にて1位を獲得した。このチャートで英国のバンドが1位を獲得するのは史上初の快挙となる。
この功績は「Heat Waves」が全米シングルチャートで3位まで上昇し、同チャート史上最長となるチャートインから51週目でトップ5まで上昇した記録を再度更新したことに続くものだ。また、SpotifyのUS Top 50チャートでも1位を獲得し、現在までにSpotifyだけで10億再生を突破している。
<関連記事>
・グラス・アニマルズ「Heat Waves」が現役として最大の英国外売上曲になるまで
・2021年を代表する曲、グラス・アニマルズ「Heat Waves」ヒットの経緯と理由
・2021年英アルバムチャート1位の約半分がロック作品:近年で最も勢いがある理由
「Heat Wave」は、米トップ40ラジオチャートでも1位を獲得し、2020年に曲がリリースされてから81週後に同チャートで1位を獲得するという歴史的な記録を残している。言うまでもなく、この曲が同チャートに初登場してからトップになるまでの11ヶ月と1週間という長さは、同チャートの約30年の歴史の中で、1位を獲得した最長記録(最もじわじわのヒット)となっている。
また、グラス・アニマルズの「Heat Waves」は、バンドのフロントアクトであるデイヴ・ベイリーが一人で作詞・作曲を担当、プロデュースもデイヴが共同で担当しているが、ソングライターのクレジットが一人による米トップ40ラジオチャートの1位は、2018年のエド・シーランの「Perfect」以来の記録であり、1人のアーティストが作詞作曲・演奏・プロデュースを全て担当している楽曲としては2014年のファレル・ウィリアムスの「Happy」以来のチャート1位となった。
また、「Heat Waves」は、オーストラリアでの2021年最大のヒット曲にもなっている。昨年1月に同国での最も影響力のあるラジオ局triple jのチャートでトップになって以来、今もその勢いが衰えることがない。また昨年中、この曲はオーストラリアのオフィシャルチャートであるARIAチャートで6週間1位を維持し、トップ10に48週もランクインを果たした。「Heat Waves」は1983年7月にARIAシングルチャートが発表されて以来、トップ10に最も多くの週ランクインした記録を達成した。
昨年の「Heat Waves」とアルバム『Dreamland』の世界的な成功により、グラス・アニマルズの勢いは衰えることを知らず、グラミー賞では英国出身バンドとしては珍しい最優秀新人賞にノミネートされ、母国のブリット・アワードではソング・オブ・ザ・イヤーと最優秀ロック/オルタナティブ・アクトにノミネート。今年3月には2回目となる「Dreamland Tour」の全米ツアーが控えており、忙しい春に向けて準備を進めている。
Written By
「Heat Waves」収録アルバム
グラス・アニマルズ『Dreamland』
2020年8月7日発売
iTunes / Apple Music / Spotify / Amazon Music
- グラス・アニマルズ アーティストページ
- 「Heat Waves」が、UKグループとしては約3年ぶりにSpotify GlobalのTop10
- 「Heat Waves」が現役グループとして最大の英国外売上曲になるまで
- 2021年英アルバムチャート1位の約半分がロック作品
- ヤングブラッド、全ての壁を破壊し続ける異色アーティスト
- イージー・ライフ:今年最注目の新人であり、UKバンドの枠組みからはみ出す5人組
- イージー・ライフ『life’s a beach』解説:コロナ禍で作り上げた逃避/日常/希望
- The 1975がリスナーを魅了する5つの理由