Join us

Stories

ボン・ジョヴィ、デビュー・アルバム『Bon Jovi / 夜明けのランナウェイ』解説

Published on

ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)は、既に彼らが世界的バンドでなかった世界を思い起こすのが困難なほど、長いあいだロック界に君臨し続けている。そんな彼らがバンド名を冠したデビュー作をマーキュリー・レコードからリリースしたのは、1984年1月21日のことだった。

<関連記事>
ボン・ジョヴィ『Slippery When Wet』バンドの人生を変えた1986年の名盤
ボン・ジョヴィのジョンとリッチー、二人が同じステージに立つことを夢見
『Cross Road』解説:日本で初の1位、バンドの人生が交差したベストアルバム

Bon Jovi – Runaway

そのデビュー・アルバム『Bon Jovi(邦題:夜明けのランナウェイ)』は、ランス・クインとトニー・ボン・ジョヴィのプロデュースで制作された。トニー・ボン・ジョヴィはジョン・ボン・ジョヴィの従妹であるだけでなく、同作がレコーディングされたニューヨークのパワー・ステーション・スタジオのスタッフでもあった。同作は、成功を夢見る5人の若者の野心が詰まった作品だ。収録曲のほとんどはジョン・ボン・ジョヴィとその他メンバーらの共作になっており、リード・ギターのリッチー・サンボラもそのうち4曲にクレジットされている。

アルバムの中の例外で、同バンドの歴史で唯一スタジオ・アルバムに収録されたカヴァー曲が、マーク・アヴセックの「She Don’t Know Me」である。マーク・アヴセックは1980年代前半にアメリカで「Ah! Leah!(邦題:女神リーア)」や「My Girl」などのヒットを飛ばしたドニー・アイリス&ザ・クルーザーズのメンバーだった人物だ。

Bon Jovi – She Don't Know Me

また、『Bon Jovi』にはバンドのサポート・ベーシストであったヒュー・マクドナルドや、ブルース・スプリングスティーンのEストリート・バンドのキーボーディストのロイ・ビタン、1982年に「Fantasy」を米チャートのトップ30に送り込んだカナダ人ギタリストのアルド・ノヴァなが参加している。

シングル「Runaway」のヒット(米39位)も追い風になり、『Bon Jovi』は、米チャート43位という成功を収め、グループのブレイク後にはダブル・プラチナ・アルバムに認定されている。続くアルバム『7800° Fahrenheit』もまた控えめな成績に終わったものの、その後、ボン・ジョヴィは世界屈指の大物バンドへと成長を遂げる。

Written by Paul Sexton



ボン・ジョヴィ『Bon Jovi』
1984年1月21日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music




Share this story
Share
日本版uDiscoverSNSをフォローして最新情報をGET!!

uDiscover store

Click to comment

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Don't Miss