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ブロードウェイを代表するソングライター、スティーヴン・ソンドハイムが逝去
ブロードウェイ史上最も重要なソングライターの一人であるスティーヴン・ソンドハイム(Stephen Sondheim)が、2021年11月26日に米コネチカット州ロックスベリーの自宅で亡くなった。享年91だった。
ソンドハイムの弁護士であり、友人でもあるF.リチャード・パパスがこの訃報を発表した。死因はわからないとしながらも、ソンドハイムが闘病中であったわけではなく、突然死であったことも付け加えられた。ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、前日、スティーブンは感謝祭をロックスベリーの友人たちとディナーで祝っていたとパパスは語っている。
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ソンドハイムは、1950年代に『ウエスト・サイド・ストーリー』や『ジプシー』の作詞でブロードウェイの舞台に登場して以来、1990年代には『アサシンズ』や『パッション』の作詞・作曲を担当し、舞台表現の限界に挑戦してきた。
ソンドハイムがこれまでに発表した作品の中で最も影響力のある作品のひとつが、ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』だ。1957年9月26日にブロードウェイで上演され、合計で732回のステージが披露され、トニー賞には6部門でノミネートされた。1961年に公開された映画版は、アカデミー賞11部門にノミネートされ、作品賞を含む10部門を受賞した。
『ウエスト・サイド・ストーリー』は、映画監督スティーブン・スピルバーグによってリメイクが予定されており、2021年12月10日に全米で公開される予定だ(日本公開は2022年2月11日)。スピルバーグはVanity Fair誌に『ウエスト・サイド・ストーリー』についてこう語っている。
「我が家にはクラシック音楽のアルバムがたくさんあり、私もクラシック音楽に囲まれて育ちました。そんな中、『ウエスト・サイド・ストーリー』は家族が初めて家に持ち込んだポピュラー音楽だったんです。1957年に上演されたブロードウェイ・ミュージカルのキャスト・アルバムを手に入れた私は、子供の頃からすっかり気に入ってしまいました。『ウエスト・サイド・ストーリー』は、私がついに手を出してしまった呪われた誘惑のようなものなのです」
本作は当初、昨年12月に公開される予定でしたが、コロナウイルスの大流行により延期されていました。
Written By Sam Armstrong
映画『ウエスト・サイド・ストーリー』
2022年2月11日公開
スティーブン・スピルバーグ監督が、世界的名作ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」を実写映画化。混沌とした時代の中、偏見と闘いながら、夢を追いかける、“今”を生きた若者たちのラブストーリーを描く、ミュージカル・エンターテインメント