Classical Features
ジョー・ライト監督のミュージカル映画『Cyrano』ザ・ナショナルの新曲を含むサウンドトラックが発売決定
ピーター・ディンクレイジ主演、ジョー・ライト監督で、先日予告編が公開されたミュージカル映画『Cyrano』。
過去に何度も舞台化・映像化されてきたエドモン・ロスタンの戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」を舞台監督のエリカ・シュミットが新しくミュージカル化した期待の作品だが、デッカ・レコードからサウンドトラックが12月10日にリリースされることが決定、その中から「Someone To Say」の先行配信がスタートしている。
本作の音楽は米国を代表するロック・バンドであるザ・ナショナルのブライス・デスナーとアーロン・デスナーの兄弟が担当。作詞で同バンドのフロントマンであるマット・バーニンガー、そして作曲家のカリン・ベッサーも参加している。
録音はアビイ・ロード・スタジオで行われ、映画の美やロマンス、そしてむき出しの感情といった要素を強調することに成功している。さらに映画のエンド・クレジットでフィーチャーされている楽曲「Somebody Desperate」はザ・ナショナルとして作曲・演奏された完全な新曲となっている。
映画『Cyrano』オフィシャル・トレイラー
サウンドトラックには、主演のピーター・ディンクレイジ、ヘイリー・ベネット、ケルヴィン・ハリソン・Jr、グレン・ハンサードといったキャストによる歌唱もフィーチャーされており、また演奏もロンドン・コンテンポラリー・オーケストラやピアニストのヴィキングル・オラフソンといった豪華な布陣となっている。
特にヴィキングル・オラフソンは「Saying Goodbye」という楽曲ではソロ・ピアノを披露するなど大きくフィーチャーされており、映画ファンやミュージカル・ファンのみならずクラシック・ファンにとっても注目の内容だ。映画の日本での公開は未定となっているが、期待が高まるところだ。
■リリース情報
2021年12月10日発売
『Cyrano』オリジナル・サウンドトラック
iTunes / Apple Music / Spotify
- 映画『Cyrano』 オフィシャル・サイト
- ヴィキングル・オラフソンという、とんでもない才能を持ったピアニスト
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