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ビートルズ『イエロー・サブマリン』等を手掛けたアニメーターのロン・キャンベルが逝去
ザ・ビートルズ(The Beatles)のアニメシリーズや映画『イエロー・サブマリン』などを手掛けたオーストラリア出身のアニメーター、ロン・キャンベル(Ron Campbell)が、2021年1月22日にフェニックスで逝去した。享年81だった。
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彼のビジネス・パートナーであるスコット・シーゲルバウムは、ロン・キャンベルのFacebookページに次のように記している。
「名高いアニメーターで、プロデューサー、監督、絵コンテ・アーティストとしても活躍したロン・キャンベルが81歳で亡くなったという報告を受け、深い悲しみに包まれています。ロンは親愛なる友人であり、10年以上にわたって私のビジネス・パートナーでした。心にぽっかり穴が空いてしまったようです。ロン・キャンベルは、私たちの子供時代を文字通りアニメーション化してくれた最後の生き残りの1人でした。6歳の時に映画館で観た“トムとジェリー”の短編映画が、全て手で書かれた絵でできていると知った日から、彼はずっとアニメ映画を作ることを夢見ていました。自分が描いた絵に命を吹き込むことができるのを知ってひどく驚いた…。彼は、朝目が覚めて、仕事に行くのを億劫に思ったことは一度たりともなかったと言っていました」
メルボルンのスインバン美術学院で修行を積み、19歳の時にはすでにオーストラリアのTVコマーシャルのアニメーションを手掛けていたロン・キャンベルは、その後、アメリカのプロデューサー、アル・ブロダックスに雇われ、オーストラリアで『クレイジー・カット(Krazy Kat)』と『ビートル・ベイリー(Beetle Bailey)』を制作。1965年、再びブロダックスに雇われ彼は、シルバン・バックと共に『アニメ・ザ・ビートルズ』シリーズの制作を任され。同シリーズはABCネットワークで同年の9月から1967年10月にかけて全37話が放送、さらにその後2年間にわたって再放送された。
そして、ロン・キャンベルとデュエイン・クラウザーは、アル・ブロダックスと契約を交わし、ザ・ビートルズの音楽にインスパイアされ、ペパー・ランドを舞台にしたアドベンチャー・アニメーション映画『イエロー・サブマリン』の制作を手掛けていく。アル・ブロダックスがプロデューサーと共同監督を務めた同映画のために、彼らは「Sea of Time」の場面を含む約12分の映像を制作した。
その後カリフォルニアに移り住んだロン・キャンベルは、ハンナ・バーベラ・プロダクションのビル・ハンナの下で、『宇宙家族ジェットソン(The Jetsons)』、『原始家族フリントストーン(The Flintstones)』、『スクービー・ドゥー(Scooby-Doo)』、『ラグラッツ(Rugrats)』といった昔懐かしの人気アニメ・シリーズを手掛けていく。1971年には、自身の制作会社“ロン・キャンベル・フィルムズ”を設立し、1990年代にはディズニー・アニメーションと共に仕事をしていた。
スコット・シーゲルバウムはこう続けた。
「アメリカを旅し始め、アート・ギャラリーを訪れ、彼のアニメを観て育ったファンの方々と出会ううちに、彼は、昔は考えてもみなかったことに気付きました。土曜の朝のアニメは、彼らにとって子供の頃の最も幸せな思い出の一つだったのです。そのことが、彼に会いに来たり、彼の作品を見に来たり、実際に家宝として作品を購入したりする人々とロンとの間に特別な絆を生んだのです」
Written By Paul Sexton
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ザ・ビートルズ『Yellow Submarine』
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